イタリアでは日本への賞賛の嵐が…
もちろん、確かにあの不用意なクリアミスから喫した4点目までをも含めて全てを正当化するものではありませんが、それは次への課題として記憶に留めては糧とすれば良いだけのこと。
いずれにせよ、『サッカーの質で日本はイタリアを圧倒するも惜敗』と言うべきこの一戦は、『だからこそサッカーは面白い』と、そう心の底から思わせてくれる試合だったと捉えるべきだと考えるのです。
その上で、先ほども述べた通り、今こそ(負の側面ではなく)「日本の大いなる可能性」に絞って焦点を当てるべきであると思うのです。
一夜明けて、ここイタリアは、もちろん自国の代表に対する辛辣を極める批判が大多数を占めてはいますが、と同時に、というよりはそれ以上に、「日本への賞賛と敬意」に溢れています。
あれだけの素晴らしい一戦を演じてみせたのですから、敗れたとはいえ、もっと素直に我らが日本代表の健闘を他ならぬ日本人自身が称えるべきなのではないでしょうか。
蛇足ながら、今朝のこと。朝食を摂りに行ったバールで、新聞屋さんや薬局で、はたまた近所のサッカースクールの現場で会ったイタリア人たちの全員から、日本人である私はそれこそ文字通りの賞賛の嵐と、互いの健闘を称え合うという意味の熱い握手攻めを受けることになりました。
第3戦の対メキシコ、既に大会から去らざるを得なくなってしまった両者の試合ですが、日本代表には最後まで誇り高く戦ってもらいたいと切に願わずにはいられません。
【了】
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