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コンフェデよりもテニスを優先。サッカーのない夏を過ごす“母国”イングランド

text by 山中忍 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

記者も夏季休暇に入ることが多く…

 開幕戦のBBCスタジオ解説は、看板司会者のガリー・リネカーにアラン・ハンセンとマーク・ローレンソンの重鎮ご意見番コンビではなく、 局アナを司会者にアラン・シアラーとロビー・サベージがゲストという顔ぶれだった。踏み込んだ分析や評論はなし。

「親善試合モードから大会モードに切り替わった」とは、シアラーのブラジル評。“ザック・ジャパン”に至っては、日本定番の「組織力」が指摘された他は、サベージが「前田(遼一)を頭から使えば良かったのに」と呟いたぐらいだった。

「オフ」モードは、ペン記者も同様だ。国内各紙レポーターのレギュラー陣には、11日にイングランドがグループ最下位で敗退したU-21欧州選手権を以て、夏季休暇入りとなった者が多い。

「W杯会場テスト」と言う者もいる大会には出掛けず、7月にプレミア勢のプレシーズンが始まる前のエネルギー充電というわけだ。普段はサッカー報道が主軸の各紙スポーツ面は、前述したテニスの他、英国代表が4年に一度の南半球遠征を行っているラグビーの話題などが占めている。

 コンフェデ杯を取材する「夏期出張組」からの知らせも、大会ではなく今夏の移籍市場で動向が注目される個人寄りのアングルで届けられる。マンチェスター・シティとチェルシーが狙っているエディンソン・カバーニ、リバプールからの脱出を望むルイス・スアレス(いずれもウルグアイ代表)、チェルシーから放出が噂されるフェルナンド・トーレスとフアン・マタ(スペイン代表)らがニュースの対象だ。

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