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【日本戦直前・独占インタビュー】伊代表プランデッリ監督「バロテッリの課題は平常心を保つこと」

text by クリスティアーノ・ルイウ photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ピルロ対策への「対策」は?

アンドレア・ピルロ
イタリア代表の絶対的な柱、アンドレア・ピルロ【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

――そして、現イタリア代表の絶対的な柱であるのが、言うまでもなくアンドレア・ピルロ。多くのチームが彼を自由にさせないよう対策をしてくるわけですが、その「対策への対策」を立てて監督は試合に臨むのでしょうか?

「このレベルにピルロが達したのは何も昨日今日の話ではないのだからね、ありとあらゆる対策が既に対ピルロとして採られてきたと言えるはずだ。かつてのミランでも、現在のユベントスでも、そして当然のことながら代表のおいても常に彼は敵の“包囲網”と対峙してきた。

 だが、例えばその典型的な例である『マンマーク』が果たして本当に効果的かどうか…。もちろん、その問いに答える立場に私はないのだが、言えるのは、現在のイタリア代表がゲームを組み立てる上で何もピルロだけにすべてを委ねているわけではないということ。

 多くの場合で相手はFWまたはMFの1人を対ピルロのマークにつけるわけだが、そうすれば自ずと相手は自身の攻撃力という面にマイナスの影響を被ることになるし、我々からすればピルロ以外の選手がフリーになれる可能性を高めることができる。

 要するに、現在の代表が文字通り“チーム全体の調和と補完性”を武器としているとすれば、対ピルロへの『マンマーク』には小さくはない疑問が残る。そしてもちろん、特定の誰かに依存するサッカーが生産的ではないことを、他ならぬピルロ自身が知り抜いている」

――それを裏付けるように、最も重要なのはピルロがボールを持った際の他9人の動きであると日頃から監督は仰っている。

「そう、だがそれは実に単純な話でね。他9人が“足を止めている”状態ではさすがのピルロと言えども展開させるのは容易じゃない。いわゆる“オフザボールの動き”、ここでの質をいかに高めることができるか。これまでがそうであったように、そしてこれからも我々はそれを高める努力を続けていかなければならない」

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