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盤石のサッカーでメキシコを下したイタリア。堅い守備を日本はどう崩すべきか?

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ブッフォン「僕たちが強かった」

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キャプテンのブッフォン【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 12分にはアバーテがドス・サントスに抜かれ、バーを叩いたグアルダードのシュートに繋がっているが、それ以降メキシコが同様のビッグチャンスを手にする事はなくなった。

 そして27分には、中盤でゲームを操っていたピルロ自ら先制点を決める。バロテッリが倒されて得たFKを、芸術的なキックで直接ゴール左上隅へと流し入れた。

 メキシコも粘り、6分後にはドス・サントスがバルザーリからファウルを誘って、チチャリートの同点PKに繋げる。しかし主導権は、その先もイタリア。引き続きボールをキープした彼らは、パスを自在に繋いで多くのチャンスを作る。

 もっともラストパスの精度が足らずに追加点までは奪えずにいたが、ひとたびボールがエリア内のバロテッリに入ればエースとして一仕事。74分にはジャッケリーニのパスに反応し、DFのチャージをもろともせず、強引にゴールへ叩き入れた。

 コンディションに不安のあったイタリアだが、蓋を開けてみればこれも万全。主将のブッフォンは「難しい相手だったが、今日は僕たちが試合を支配し、何度もチャンスを作った。僕たちが強かったという事だ」と胸を張った。

「EURO2012のように闘い、4強に食い込んで成長過程にある事を引き続き示したい」と彼は言う。たしかに大会前の体たらく、そして当時は3バックだったが、今回も新フォーメーションに取り組ませることでムードを変える。なるほど、1年前の欧州選手権と雰囲気は同様である。

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