岡崎への評価は厳しいものに
一方日本の採点と寸評に関しては別表のとおり。ランセ紙の記者で日本代表の戦いを見つめたロドリゴ・ヴェッソーニ記者に感想を聞いてみたところ、同記者は既に本大会出場を決めている東アジアの島国にこんなアドバイスを送ってくれた。
「本大会までに日本が改めなければいけないのは試合運びのつたなさだろうね。本大会のグループリーグでは2チームしか勝ち上がれない。短い期間の大会において、1点目のような試合の鍵になる時間帯に失点してはいけない。今日の試合のように早すぎる失点はプランをぶち壊しにしてしまう」
ヴェッソーニ記者の見解を裏打ちするような記事を掲載したのが老舗のガゼッタ・エスポルチーヴァのWEB版だった。
「ネイマールが2分で日本を破壊した」
こんな見出しを掲載したガゼッタ・エスポルチーヴァの採点は別表通り。採点に関してはブラジルでも各媒体によってばらつきがあるものの、MOMのネイマールと本田へ高評価と両監督の対照的な点数の違いは共通項だ。
また、ガゼッタ・エスポルチーヴァは岡崎に3.5の採点をつけたが、やはりこの国で最前線のFWに求められるものは守備だけでなく、相手守備陣に対する脅威。サッカー王国の考え方が岡崎への評価から透けて見える。
そして前日会見でもダニエウ・アウヴェスらが警戒すべき選手として名前を挙げた本田はランセ紙、ガゼッタ・エスポルチーヴァともに5.5でその個の力を高く認めていた。
会見でザッケローニ監督がイラク戦からの移動と疲労を理由に掲げていたが、イタリア戦でも惨敗を喫するようだと、世界最速でW杯出場を決めたその評価が地に落ちかねない。
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