ブラジルで最も高い評価を得たのはネイマール
人口の数だけブラジル代表が存在すると、まことしやかに言われる王国ブラジル。その中でもとりわけ手厳しいのが、確固たるサッカー観やチョイスする選手の好みなどを持ち合わせているジャーナリストたちだ。
「PRESIDENTE APLAUDIDO(賞賛された大統領)」の文字を掲げ、ネイマールの活躍を賞賛【写真:下薗昌記】
試合前日の会見でもフランス戦に快勝して大会に臨むチームに対するものとは思えないほど手厳しい質問が飛ばされたスコラーリ監督ではあるものの、大会初戦となる日本戦の快勝で、セレソンに対する不安を一蹴してみせた。
試合前のセレモニーで挨拶したジウマ・ルセフィ大統領に対する異例のブーイングを引き合いに、ネイマールを大統領的な存在として例えた最大手のスポーツ紙「ランセ」は一面大見出しで「PRESIDENTE APLAUDIDO(賞賛された大統領)」の文字を掲げ、ネイマールの活躍を賞賛した。
ただ、日本のパフォーマンスを酷評するというよりは、直近の公式戦9試合ゴールがなかったネイマールに待望の得点が生まれたことや、コンフェデ杯では過去2戦2引き分けと一度も勝ちがなかった日本からの勝利に懐疑的な目を向ける傾向はほぼ見られなかった。
ブラジル側は試合を見た3人の記者の得点が全て並べられ、ブラジルで平均値で最も高かったのは7.3のネイマール、続いて7.2のオスカールで、2列目の配置を巧みに変えたスコラーリ監督には6.8が与えられた。
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