ブラジルのプレーを的確に予測する必要があった
――試合の率直な感想を聞かせてください。
「日本代表にとって、極めて残念な結果と内容だった。ブラジルが強いのは確かだが、スコアほどの差があるわけではない。やり方次第で、日本はもっといい試合ができたはずだ」
――具体的に、どうしたらよかったのでしょう? もしあなたが日本代表の監督だったら、どうしていましたか?
「私は、セレソンの選手一人ひとりの長所と短所を熟知している。ミーティングで、ブラジル人選手が得意とするプレーを封じる方法と弱点を突くやり方を教える。それができていたら、ブラジルの1点目と2点目はいずれも防げていた可能性がある。
また、敗戦の理由の一つに、(W杯アジア最終予選)イラク戦の影響があると思う。酷暑のカタールで、あれほど大勢のレギュラーを長時間プレーさせる必要はなかったはずだ」
――具体的に、守備面ではどこがまずかったのでしょう。
「ブラジルの選手は個人能力が非常に高く、彼らがボールを持ってから対応したのでは守備側が極めて不利になる。そのような状況を作らないためには、彼らが狙っているプレーを的確に予測し、最大限の集中力を発揮して対処する必要があった」
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