アルビレックス新潟会長が考える未来戦略とは?
池田「未来戦略という点ではもう1つ大事なことがあって、それがサッカーの普及活動です。元々新潟は全国一、サッカー協会に加盟人口が少ないエリアでした。だから、ジュニアの育成やスクール、クリニックはもちろん重要。そうやって普及していってアスレチック・ビルバオみたいに、新潟出身者だけでJリーグを戦っても面白いですよね。
それと、女子サッカーですね。女性がサッカーをする環境を作る。そうすると、彼女たちが母親になったときに子供にサッカーをやらせよう、となるわけです。
ただ、やはり人間だから、いつも見ていると飽きてくるものです。サポーター・ファンの世代交代の時期を上手く乗り越えなくてはなりません。新潟も2万2000人のシーズンパスが完売した頃から比べると、1万人近く減っています。それをどうするか考えなくてはならない」
広瀬「池田さんは以前、シーズンパスの数がすごいから一旦ストップしろ、と言ったことがあるそうですね」
池田「止めろというかチケットをプラチナ化しろと。要するに2万2000以上はウェイティングにして、このシーズンパスを離したらもう一生手に入らないぞ、というブンディングが必要なんです」
広瀬「品薄感というのを上手く醸成することは大事ですよね」
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