クラブがどうコラボレーションしていくか?
池田「新潟の場合も、本体がようやく黒字になっている状態ですのでシンガポールチーム(アルビレックス新潟シンガポール)の会計は別です。新潟の戦略という中で、自分のグループの想いがあって、支援をしていったということです。規定により優勝してもACLに出場することはできませんが…。
アジア枠を1人作ろうという提案も、その一環です。例えば、Jクラブが1チームにつき1ヶ国を担当し、アジアの選手を入れる。その選手がヒーローになれば、放映権料も取れる可能性あります。
また、シンガポールのジュニアユースなどの育成組織に新潟の組織を入れることで、シンガポールの企業がスポンサーになってくれることも考えられます。Jというよりはクラブがどうコラボレーションしていくかということです。
さらに言えば、そうやって作ったアジアのチームから代表選手が生まれれば、その選手がヒーローになって、すごいブランド力になりますよね」
村林「実はシンガポールではないところのプランはもう作ってあったんです。相当の準備をして。だけれども、この状態ではできないし、すべきではないと思っていました。そこは非常に忸怩たる思いです」
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