川島「チームとしてどれだけやれるか」
「先の2試合(オーストラリア戦とイラク戦)よりもさらに良い内容の試合ができるのではないかと思っている」(ザッケローニ監督)
ブラジルは昨年11月には0-4と敗れた相手だが、内容面では前からの守備と中盤でのパスワークがある程度、はまった試合だった。しかし、結局はゴールをこじ開けられず、相手には効率よく4点を奪われた。
あれからブラジルはスコラーリ監督に代わり、フレッジが1トップに入るなど形も変わっているが、「個々の能力が高く、少しでもスペースを与えるとそこを突いてくる」という特徴は変わらない。
しかし、そうした危険を恐れてよそいきの戦い方をするのではなく、これまでやってきたスタイルを打ち出す中で、チームとして集中して相手の鋭いプレーを出させないことが重要になる。
攻守で日本が後手に回らず戦えたとして、相手から得点を奪い、得点を与えないためにはどういったことが必要になるのか。「個の能力で劣るところを、自分たちはチームとしてどこまでやれるか」と語るのは守護神の川島。
本田が主張した様に、残り1年でどれだけ個を突きつめられるかは大事になるが、それは日本が組織を放棄するという意味ではないだろう。組織としての強みをしっかりベースとしながら、そこに個人の強みを出していくことが求められてくる。それは攻守に言えることだが、ここでは攻撃面から攻略法をまとめたい。
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