ザックジャパンのボランチの役割とは?
3番手と見られる細貝は2月のラトビア戦以来のスタメンとなる可能性が高い。そこで彼が攻守に高いアベレージを発揮しながら、持ち味である局面の強さ、厳しさをしっかりと発揮できれば、強豪との試合が続き、苦しい時間帯が増えることも予想されるコンフェデに向けての大きなアピール材料になるだろう。
細貝に関しては昨年の夏あたりにはクラブでの活躍から、キャプテンの長谷部を押しのけてレギュラーを獲得することも期待されたが、結局は序列を変えられないまま、しかし現在の位置をキープしてここまで来ている。その意味でも残り1年でのさらなる奮起を期待したい。
さて、現在の日本代表にはもう1人、出場チャンスの到来を待ち望んでいるボランチの選手がいる。高橋秀人だ。12年のアゼルバイジャン戦から豪州戦まで15試合、選出され続けてきたが、途中出場4試合に止まっている。
それでも基本的に4枠しかないボランチでずっとメンバーに入っているのは、ザッケローニ監督が彼のポテンシャルに期待し、代表チームでの取り組みを高く評価している証拠だろう。
「個人的にはチャンスらしいチャンスも無くて、勝ちとれていない部分がありますけど、出場できればしっかりとアピールして、“自分がここにいるんだぞ”ということをピッチの上で証明したい」
イラク戦に向けてこう意気込みを語る高橋はザックジャパンにおけるボランチの役割に関して「ボールを絶対に失わないことと、攻撃のベクトルをしっかり定めるということ」と語る。
しかし同時に「ハセさん(長谷部)とヤットさん(遠藤)はそういうところが長けていると思うし、萌さん(細貝)も長けていて、自分が足りないところで、もっと精度を磨いていかないといけない」と語った。