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日本代表 11年前

体格差は逆に有利!? アウェイで見せた香川の動きに豪州攻略のヒントがある

text by 河治良幸 photo by Kenzaburo Matsuoka

無理に泥臭く戦う必要はない

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体格の差を逆手に取り相手の嫌なところを突けるか【写真:松岡健三郎】

 選手たちが攻撃のイメージを共有しながら日本らしいコンビネーションを繰り出せば、決定的なチャンスを作り出すことは可能だ。もちろんその先にはフィニッシュの精度が求められる。

 オーストラリアの守護神シュウォルツァーを打ち破らなければ得点はできないが、ブルガリア戦では発揮できなかった日本の持ち味が、オーストラリアの守備を崩すためのキーポイントになる。

 攻撃において相手より小さいことは、むしろプラスに働くこともある。日本代表の場合はそこにスピードと技術があり、相手の強さをいなす柔軟性もある。相手の高さや強さをどう封じるかは守備面において必要になるが、こと攻撃に関しては体格の差を逆手に取り、どんどん相手の嫌なところを突いて得点を奪いにいけばいい。

 最終的には泥臭い勝利でもいいし、引き分けでもW杯出場は決まる。しかし、それはケースバイケースの話だ。わざわざ泥臭く戦う必要は無いし、最初から狙って引分けを狙うチームでもない。第一には自分たちの持ち味を発揮することで、相手の弱みを突けるならば、そこから勝機を見出していくべきだろう。

【了】

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