本田、岡崎の影響は大きい
後半は4-2-3-1、ハーフナーをトップに入れ、2列目は清武、香川、乾の元セレッソ大阪トリオになった。セレッソの3人はテレパシーでつながっているような動き、フリックを使った俊敏な突破で見せ場を作った。本田不在の場合は頼みの綱となるオプションである。
一方、気になったのがサイドバックの攻撃参加の少なさ。サイドをえぐる攻撃がほとんどなかった。2列目がバイタルエリアで受けてサイドバックのオーバーラップを引き出す得意の形が出なかったのは、本田と岡崎の不在が影響したのだろう。ただ、選手が違えば攻撃も変わるのでこれはこれで仕方ない。
オーストラリア戦は本田、岡崎のコンディションに問題がなければ、2人を先発させていつもどおりの4-2-3-1でスタートすると思う。予選突破のためには負けないことが第一になるので、しっかりボールをキープして押し込んでしまうこと。ボールを失った後の切り替えを速くしなければならない。ブルガリア戦よりもシャープに動かないと厳しい。
本田と岡崎を90分間プレーさせるのは難しいだろうから、セレッソ・トリオのオプションは用意するだろう。ただし、本田がいないとカウンターの縦パスが収まらないので押し込まれると苦しむかもしれない。
守備の貢献度が高く裏を狙える岡崎もカウンターアタックでは不可欠。リードされた場合はセレッソ・トリオへの切り替えでいいが、リードしているか同点の場合にカウンターモードに変えられないのが難しいところだ。
【了】
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