選手との軋轢はあったのか?
――セルヒオ・ラモスやカシージャスとのことです。ちょっとした軋轢がありませんでしたか?
「(穏やかに)いやいや、それは誤解だ。カシージャスに聞いてみればいい。はっきり違うと言うはずだ(このインタビューの翌日、カシージャスは自身のフェイスブックでモウリーニョとの関係が良好であることを表明した)。
そうした話をいったい誰が作り出して、どうやって広まっていくのか! 別の日には、私がジズー(ジダン)と会って話をしたという噂が広まったが、いったい誰が見たというのか!」
――つまりジダンについても、伝えられているようなニュースは何もないということですね。
「ない。彼がマドリーに滞在するときも、プロチームに帯同してはいない。監督になる決断をして、ここで我々はその手助けをしているだけだ。決して彼を取り巻く状況を、我々が難しくしているわけではない。
彼には幸せになって欲しいし、その権利がジダンにはある。彼はフランスでディプロム(資格)を取得することを望んでいるから、毎日トップチームと一緒にいるわけではない」
――2人の間に対立は何もないのですね。
「ああ、まったくない」
――昨シーズン、レフェリーともめた際に、あなたは彼がサポートしてくれることを望んだのではありませんか?
「それは違う。(ため息をつきながら)違うんだ。私はこれでも大人だ。誰に守ってもらわなくとも大丈夫だ」
――そうは言ってもあなたは、常に最前線で1人で戦っています。
「それは問題ではない。それに今は、ピッチの上の話をしているのだろう。ピッチ上のことを」
――それでは今季のレアルは進歩していないという主張には何と答えますか?
「たしかに結果もまたプレーの質においても、昨季のような驚異的なレベルには達していない。唯一進歩したのは頭だ。モチベーションも十分に回復しておらず少し苦しんでいる。
今は気持ちとプレーのレベルが元に戻るのを待っている状況だ。
ただし我々は、自分たちがとてもとても強いチームであることをよくわかっている。どこに差をつけられたわけでもない」