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日本代表 11年前

なぜ今、3-4-3なのか?【ブラジルまでの果てなき航路】

今日行われる親善試合ブルガリア戦で、ザッケローニ監督は[3-4-3]を試行することを示唆した。何度か挑戦するも上手くいかず、棚上げされてきた感のあるフォーメーションだが、なぜ今なのか?

text by 河治良幸 photo by Kenzaburo Matsuoka

ブルガリア戦は唯一のチャンス

なぜ今、3-4-3なのか?
ザッケローニ監督【写真:松岡健三郎】

「確認したいことは2つ。まず選手のコンディションを確認すること。オーストラリア戦に向けて、選手がどのようなコンディションにあるかということを確認したい。2つ目は、3-4-3のオプションを試す時間がどれくらいの時間があるのか」

 メディアでもほとんど話題にならなくなっていた3-4-3だが、26日から行われる合宿で再び顔を出した。W杯の出場が確定した後に、またどこかでテストされることがあるという予想は、メディアやファンの多くにもあったのではないかと思うが、このタイミングで出てきたのには、やや意表を突かれた。

 しかし、前日会見でザッケローニ監督は3-4-3のテストに関して前置きとして「明日の試合は、長く続く公式戦の中で唯一のフレンドリーマッチで、唯一トライできる試合だ」と語ったことから合点が行った。

 イタリア人指揮官はすでにW杯出場後、少なくともコンフェデレーションズカップの3試合まで見通して、チームの強化に取り組んでいるのだ。

 ヨルダン戦までは「まずは全力でW杯出場を確定させたい」と何度も語っており、“W杯予選とそれ以降”で強化を分けている節があったのだが、残念ながら3月のヨルダン戦でW杯出場を決めることはできなかった。そして現在も敗退の可能性はわずかながら残されており、ザッケローニ監督も油断した雰囲気にならない様に釘を刺している。

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