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セリエA 11年前

孤立していたインテル前監督。低迷と無関係でない監督交代の真相とは?

インテルが監督交代に踏み切った。新監督はナポリを指揮していたマッツァーリ。今季の結果を受けての人事だが、そもそも低迷した要因は監督だけでない。現地記者が問題点を指摘する。

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

新たなモチベーションを求めたマッツァーリ

 19日にレギュラーシーズンを終えたセリエA。しかし、サッカー界をめぐる新聞、メディアの報道は、下手をすればシーズン中よりも加熱している印象がある。それもそのはず、各チームの監督人事がドミノ倒し状に動きそうな気配があり、早速2クラブが動いた。ナポリとインテルだ。

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今季限りでの退任が決まった、ナポリ・マッツァーリ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 まずはナポリ。チームを2位でフィニッシュさせたマッツァーリ監督は、契約延長を拒んで退任。

 当初はシーズン終了後にデ・ラウレンティス会長と話し合いを持って最終的に決断すると見られていたが、19日のローマ戦後に「私のナポリでのサイクルは終焉した。素晴らしい4年間だった」と自ら退任を発表した。

 自分に厳しいプロ精神の塊で、「監督は同じところで3年やれば、代わるのが正しい」という哲学をもともと持っていた。昨シーズン終了時も退任の意思を固めていたところ、デ・ラウレンティス会長に留意され契約延長に応じたが、2度目はなかった。

 来季のUEFAチャンピオンリーグ出場が決まっていようが、会長から400万ユーロの年俸を提示されようが、「新たなモチベーションを求める」という意思は動かない。

「結婚は二者の意思によってなされるもの。いくら金を積んでも、相手が別の男と関係を持ちたいと思えばそうなる」と、デ・ラウレンティス会長は少々生々しい表現で残念がった。

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