私のときは欧州で試合に出ていない選手が多かった
――コンフェデに関してですが、日本も出場します。どのように日本を見ていますか?
「現在は疑いの余地も無く日本はアジアでナンバーワンの代表だ。今日では、豊富な経験とノウハウがあり、欧州のビッグクラブで実際にプレーしている選手達を有している事実は大変代表への貢献につながる。
ザッケローニは大変良い仕事をしている。但し、日本はブラジルとイタリアを含む一番難しいグループに入っているが、選手達にとってはこのコンフェデ杯での試合はとても重要だと思う」
――貴方が代表の監督をしていた頃と現在では何が変わったと思いますか?
「正に変わったのは今言ったことだよ。自分の時代はヨーロッパのクラブにいた選手達は試合に出場できていないケースが多かった。従って、私が招集した時には場合によっては3~4ヶ月プレーしていない選手もいたが、能力のある選手達だったので呼んでいた。特にトレーニング期間が比較的に長い時にはね。
今日では違う。彼らはポジションを確保しており、活動中なので代表に合流しても試合感がある。ここが大きな違いかな。あの当時は中村と次いで中田のみが試合に出ていた。でも、中田は一時試合に出場していなかった期間もあったからね。つまり、特にここが私の抱えていた問題だ」
――では、何か共通点はありますか?
「(監督の)メンタリティー(考え方)かもね。ザッケローニは私同様に攻撃的なサッカーが好きだからね。従って、日本サッカーには良いことだと思うよ」
――日本はコンフェデ杯で良い結果が出すことが出来ると思いますか?
「出来る、出来るよ。その為のチーム力がある」
――最後です。ブラジルと開幕戦を戦う日本代表へのメッセージをお願いします。
「彼らに幸運を祈っている。紛れも無くホスピタリティーを持って皆さんを歓迎してくれるよ。今まで築いてきた関係もあり我々は日本が好きであり、ブラジル人が日本で温かく迎えられた経緯もあるのでね。サッカーの試合だけど、重要な大会なので万全の準備をして臨むように。そして、成功と幸運をね。もし必要となればブラジル国民が必ずサポートするから」
【了】