パフォーマンスが上がらない明神智和
気になるのは負傷もあってチームを離脱していた明神智和のパフォーマンスである。
試運転気味に、87分に起用された福岡戦では、直後に右サイドで石津大介にあっさりと突破を許した背番号17。久々の試合に加えて、わずか5分足らずのパフォーマンスで評価を口にするのは時期尚早だったが、群馬戦でもかつての姿にはほど遠いプレーが散見された。
後半開始直後の55分、既に警告を受けていた内田に代わってピッチに立った明神だが、投入直後にあっさり振り切られる場面があったのに続いて、57分にも群馬のエース、平繁龍一に背後からマークしながらもあっさりと反転を許し、際どいシュートを放つ事を許していた。
かつては遠藤や二川、橋本英郎(現神戸)とともに「黄金の中盤」を形成し、攻撃過多なチームのリスクマネージメントを献身的かつ完璧にこなしてきた明神は、長らくチームに欠かせないキーパーツだった。
その職人的なプレースタイルと、誠実な人柄に限りなくリスペクトを感じている筆者ではあるが、群馬戦の明神の低調なパフォーマンスに関しては長谷川監督に問わざるを得なかった。
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