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セリエA 12年前

セリエAで2位を確定させたナポリ。若手中心のチームを躍進させたマッツァーリ監督の手腕とは?

2012-2013シーズンのセリエA、優勝したユベントスについで2位に入ったナポリ。若手中心のメンバー構成ながら、クラブ歴代最高の成績を残している。なぜここまでの成長を遂げたのか、マッツァーリ監督の手腕に迫る。

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

マラドーナ時代の第2のスクデットを超えた

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得点ランクトップを走るカバーニ【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 5月8日、ナポリがシーズン2位を確定させ、並びに来季のチャンピオンズリーグ出場権(予選免除で本戦から出場)を手にした。

 前半戦ではミラン、後半戦ではインテルが大きく調子を崩す中、安定した成績を挙げて首位ユベントスに肉薄。冬場に若干失速し、ユーベには逃げ切られてしまうものの、後半戦は僅か1敗というペースで復調したミランの追走を振り切った。

 優勝を決めたユーベの影に隠れてはいるが、彼らの成績もなかなかのものだ。第37節のシエーナ戦にも勝利し、最終節のローマ戦で勝利すれば勝ち点81に乗る。

 第36節を終えた時点ですでにクラブ歴代最高の成績をマークしており、「マラドーナ時代に挙げた第2のスクデットを超えた」と賞賛されている。勝ち点2ポイント制だった1989-90シーズン、ナポリは勝ち点51を稼いで優勝したが、これを現在の3ポイント制に換算すると72、少なくとも数字上は当時を超えたという計算になるからだ。

 昨年の夏にはラベッシがパリSGに移籍し、チーム力の低下が懸念されていた。にもかかわらず、総得点も現時点で72と昨シーズンの66を超えた。なぜここまでの成長を遂げる事が出来たのか。

 28得点で得点ランキングトップを行くカバーニも、今季はキャプテンを任される事も多かったハムシクも、共に口を揃える。「僕たちの力の源は監督だ」。ナポリを率いて4シーズン目を迎えたワルテル・マッツァーリ監督は、若手中心で構成されたチームの力を最大限に引き出した。

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