我々は今後もきっちりとルールを守ってやっていく
──多くの選手を国外から招き入れていますがフランス人選手の発掘により力を入れようというポリシーは?
「もちろん重要だと考えている。実際、我々はすでにマテュイディ、メネス、ガメイロ、ドゥシェズの4人を獲得しているし、以前から所属していたフランス人選手の契約も更新している」
──フランス人選手に投資して、育成も強化、フランスサッカーを世界的にプロモーション……と、あなた方がやっていることは、すばらしいと称賛されるべきで……。
「そして、チャンピオンズリーグの準々決勝に進出したことで、我々はポイントを稼いだ。これはフランスリーグの出場枠を確保するためにとても貴重なことだ。我々は他のクラブに喜ばれたくてやったわけじゃない。当然のこととしてやったまでだ。なぜなら我々も、フランスファミリーの一員だからだ。ピッチ上では敵同士として競い合うが、ピッチの外で
は一丸となってフランスリーグが世界でも最強のリーグになるために協力していくことが大事だ」
──お話を聞いていると、あなた方がしていることは、あまりに寛大というか。フランス国外から来たあなた方がここまでフランスリーグの発展に尽力…。
「我々はフランスを愛しているからね!」
──なのに苦情が聞かれるのは、フェアでない、と感じているのでは?
「苦情はライバルクラブからのものだろう。それは当然のことだ」
──選手の巨額な所得税だけで、莫大な金額をフランス政府に落としてもいる。
「その国にいたらその国の法律に従わないといけない。我々は今後もきっちりとルールを守ってやっていくつもりだ」
──それなのに巷で批判されていることに対して不満は感じませんか?
「反対意見を言っている人のリストを作って、一人一人になぜなのか、理由を聞いてみてほしいよ(笑)」
(このインタビューの全文は『サッカー批評62』に掲載されています)
プロフィール
ナセル・アル・ケライフィ
39歳。カタール大学でビジネス学を専攻し、カタール代表のテニス選手としてデビス杯出場。2003年から籍を置くアルジャジーラ・スポーツでは、2008年にGMに昇格。2011年6月QSI社長に就任すると同時に、PSG会長に就任。カタールテニス協会会長、アジアテニス協会副会長を兼任。FIFAクラブW杯運営メンバー。
【了】