デイビット・ベッカム獲得の意図
──そしてベッカム。なぜベッカムだったのでしょう? 昨年から会長は、「ベッカムはクラブにとって格好のアンバサダーになる」と発言していましたが?
「最初にコンタクトしたのは1年半前の夏だ。そのときすでに交渉はうまくいっていたが、彼には家族の事情やLAギャラクシーとの契約もあった。しかし当初からデビッドはPSGのプロジェクトに賛同してくれていたんだ。
彼はひとりの人間としても素晴らしいし、選手としても非常に優秀だ。サッカー界を代表する存在といえるだろう。彼は非常に忠実で、教養があり、素晴らしいプロ精神の持ち主た。そのことが周囲の選手たちに与える好影響は計り知れない。彼は周囲の人々に常に敬意を持って接している。クラブの人間だけでなく、たとえばホテルのスタッフなどにもだ。非常に教育の行き届いた好青年だよ。愛すべき人物で、誰からも好かれている」
──来季も契約を延長するという話題が現実味を帯びてきています。すでにアンチェロッティ監督は「イエス」と言っていますが会長の御意見は?
「わたしも『イエス』だ。あとはデビッド次第。しかし彼が、どのような選択を下そうと、わたしはそれを尊重するつもりだ」
──入団会見で、現役引退を選択した後もPSGには関わっていきたい、というようなことをデビッドもコメントしていましたが、すでに何か計画が?
「ぜひとも彼とPSGとのリンクは保っていきたいと思っている。具体的な話し合いはシーズンが終わってからになるだろうが」
──アルジャジーラスポーツのコメンテーターなどはどうでしょう?
「彼はサッカーに心酔しているからね。それにテレビ映りもいいし(笑)」
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