選手は史上最高。もっと高い要求をしてもいいのでは?
そもそも今の日本代表には間違いなく史上最高のタレントが揃っている。本田圭佑、香川真司、長友佑都、内田篤人……。CSKAモスクワ、マンチェスター・ユナイテッド、インテル、シャルケといったヨーロッパの強豪クラブでレギュラーとして活躍する選手がいるチームには、もっと高い要求をしてもいいと思う。
日本には代表監督には4年間を任せるという雰囲気があるが、これ以上の伸びしろが期待できないというのであれば、「ザッケローニ以外の監督でワールドカップに行く」という選択肢が出てきてもいいだろう。
昨年12月、ブラジルはマノ・メネゼス監督を電撃解任し、ルイス・フェリペ・スコラーリを新監督に就任させている。日本が0-4で敗れた直後だっただけに驚いた人もいたはずだ。
ブラジルサッカー連盟がメネゼスを解任した最大の理由は「この2年間は満足できない結果だった」というもの。33試合で21勝を挙げて、最大のライバル・アルゼンチンとの“クラシコ”も制していたにもかかわらず、だ。
ブラジルを筆頭に強豪国は代表監督へのジャッジが極めて厳しい。そういった観点からすれば、このところのザッケローニ監督の仕事ぶりには疑問符がつく。
2011年2月のアジアカップで作られたチームの骨格は、現在もザッケローニ監督の“ベストメンバー”となっている。見極めが早かったとも言えるが、一方で、立ち上げからほとんど変わっていないと見ることもできる。
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