ホームスタジアムの圧力は相当なもの
イ ドングク、ケヴィンの大型2トップに当てる事を徹底し、隙あらばエニーニョが精度の高いシュートを放つという普段のサッカーに切り替えることで後半に得点を重ねて、前半に失点を喫しながらも浦和と対戦成績を1勝1分けとしている。
試合序盤のボールを繋いでサッカーからは、まったく怖さが感じられなかったため、思わず原口が「(全北は)繋がない方がいいんじゃないか、最初からあれやればいいのに」とコメントを残すほどであった。
その圧力はスタジアムのサポーターを勢いづけ、浦和のプレーすべてにブーイングが飛び、審判の判定なども合わせてそれまでと雰囲気は一変する。浦和が2点をリードして迎えた終盤、全北のスタジアムでは記者席からも荒々しい声が飛ぶなど、スタジアム全体が完全なるアウェイを感じさせるものとなった。
しかし、今回は2戦トータルでのスコアで準々決勝への勝ちあがりが決定する。勝敗を決する第2戦をホームで行えるアドバンテージを活かして、試合の流れによってはアウェイの地では冷静に勝ち点1という判断を行うことも視野に入れておいた方がいいだろう。
ちなみに2007年に浦和が優勝した際には、決勝までのアウェイ6戦の成績は1勝5分けであった。アウェイで負けずに、しっかりとホームで勝つ事さえできれば道は開く。
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