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Jリーグ 12年前

柏レイソルがACLラウンド16で対戦する全北現代を、浦和担当記者が徹底分析

15日、柏レイソルはACLラウンド16で全北現代とアウェイで対戦する。全北はグループリーグで浦和と対戦しており、今回、浦和担当記者に対戦相手を分析してもらった。

text by 川岸和久 photo by Kenzaburo Matsuoka

グループリーグでの全北は、試合の入り方が緩かった

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【写真:松岡健三郎】

 水曜には柏がアウェイの地、全州に乗り込んで全北現代との対戦に臨む。グループリーグで浦和と対戦した姿から見えてきた全北現代と、柏の狙い目について考えたい。

 全北の守備面を見ると中央は固めているものの、特にプレスがキツいわけではなく、浦和のパス回しにいいように引き裂かれて、2戦続けて早い時間にゴールを許している。

 特筆すべきは、2戦続けて試合の入りが非常に緩く、それは全北ホームで行われた2戦目でも変わることはなかった。失点をしても守備が厳しくなるというものでもなく、まずは試合開始からの眠っているかのようなその時間帯に、畳み掛ける事が出来れば、勝負を決定づける得点を重ねることもできるのではないだろうか。

 攻撃面でもしっかりとボールを繋いでサッカーをしてこようとする時間帯があるが、動きの連動性や正確性に欠く。この攻撃をしてきている限りは特に迫力も感じられず、しっかりと組織的な守備を行うことで、失点の危機もほぼ回避できる筈だ。

 唯一、エニーニョだけはマークを外すとどこからでもゴールを狙ってくるため、常にケアしておく必要がある。しかし、本来の顔を出してくると話は違ってくる。

 スイッチが入るのが遅いのか、目を覚ますキッカケを与えるまでは2戦とも浦和が圧倒する試合展開であったが、初戦では後半2トップにしてから、2戦目も失点を重ねた後にロングボール一辺倒の攻撃に切り替えてから、試合の流れを一気に全北が握った。

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