グループリーグでの全北は、試合の入り方が緩かった
水曜には柏がアウェイの地、全州に乗り込んで全北現代との対戦に臨む。グループリーグで浦和と対戦した姿から見えてきた全北現代と、柏の狙い目について考えたい。
全北の守備面を見ると中央は固めているものの、特にプレスがキツいわけではなく、浦和のパス回しにいいように引き裂かれて、2戦続けて早い時間にゴールを許している。
特筆すべきは、2戦続けて試合の入りが非常に緩く、それは全北ホームで行われた2戦目でも変わることはなかった。失点をしても守備が厳しくなるというものでもなく、まずは試合開始からの眠っているかのようなその時間帯に、畳み掛ける事が出来れば、勝負を決定づける得点を重ねることもできるのではないだろうか。
攻撃面でもしっかりとボールを繋いでサッカーをしてこようとする時間帯があるが、動きの連動性や正確性に欠く。この攻撃をしてきている限りは特に迫力も感じられず、しっかりと組織的な守備を行うことで、失点の危機もほぼ回避できる筈だ。
唯一、エニーニョだけはマークを外すとどこからでもゴールを狙ってくるため、常にケアしておく必要がある。しかし、本来の顔を出してくると話は違ってくる。
スイッチが入るのが遅いのか、目を覚ますキッカケを与えるまでは2戦とも浦和が圧倒する試合展開であったが、初戦では後半2トップにしてから、2戦目も失点を重ねた後にロングボール一辺倒の攻撃に切り替えてから、試合の流れを一気に全北が握った。
【次ページ】ホームスタジアムの圧力は相当なもの