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香川真司 12年前

マンU新監督モイズのスタイルとは? 香川をボランチで起用する可能性も

text by 斎藤史隆 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

新監督の下で香川に求められること

マンU新監督モイズのスタイルとは? 香川をボランチで起用する可能性も
香川のボランチ起用も?【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 エバートン時代のモイズの采配は極めて堅実だった。近年の戦術は1トップで組織された中盤と守備陣が中心。今季のユナイテッドのサッカーとも共通する部分も多く、来季以降も継続する可能性は高いのではないか。果たしてエバートンとは対照的に潤沢な資金と戦力をどう使いこなすのか。関心はそちらに向くことになるだろう。

 香川真司への影響について語るのも時期尚早であるが、エバートン時代からの戦術を継続するならば、トップ下での出場機会は十分に出てくるだろう。エバートンでは過去2季、トップ下を基本的に強靭な身体能力を持つフェライーニの強さに頼ってきたが、それ以前はケーヒルやアルテタなど、香川に似た技巧派の選手が務めた。日本代表の24歳にも同様のプレーが求められる可能性は十分にある。

 しかし、さらに出場機会を増やすには豊富な運動量と万能性も必要になってきそうだ。モイズ監督時代のエバートンの選手はよく動いたが、それはユナイテッドの選手にも必ず要求されるだろう。さらにトップ下以外にもボランチでの出場も多かったフェライーニのように、戦術や状況によって複数の役割を与えられる可能性もある。

 今季の香川がプレーしたのはトップ下と中盤の左サイドが中心。その意味では既に経験済みという面もあるかもしれない。いずれにしても、新時代が始まるマンチェスター・ユナイテッド。香川もそのチームとともにイングランドでの2季目を迎えることになる。

【了】

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