センターバックに誰を加えるべきか
補強面でも同様のことが言える。これがレアル・マドリー、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンであればスター選手の名前を挙げていけばいいが、バルセロナはそうはいかない。
必然的に補強ポイントは絞られる。具体的にはバルデスが退団を示唆しているGKのポジションと、バックアッパー不足のセンターバックとピボーテ(守備的MF)だろう。
GKはシュートストップの能力はもちろん、バックパスを多用するチームのスタイルに適応するためにパスをつなげる技術が必要とされる。年齢的にも、スペイン人選手という点でも理想的なのはマンチェスター・ユナイテッドのデ・ヘアだが……。
センターバックにはバルセロナのウィークポイントでもある高さを補いつつ、パス回しをこなせるタイプの選手がほしいところ。空中戦の強さがあって、パス回しの起点となれて、最終ラインからドリブルで運んでいける選手といえば、ドルトムントのフンメルスがすぐに思い浮かぶ。
もう一人が、アーセナルのヴェルマーレン。フィジカルコンタクトも強く、高さもある。何よりも魅力的なのが左足のフィード能力。最終ラインからピケとヴェルマーレンがロングパスを狙っていけるようになれば、バイエルンのようにハイプレッシャーをかけてくるチームの裏を突くことが可能になる。
【次ページ】ネイマール加入がもたらすもの