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【ロングインタビュー】海を渡ったジャパニーズフットボーラー・赤星貴文「日本人として海外でプレーする意義」【第四部】

text by 長束恭行 photo by Yasuyuki Nagatsuka

ポーランドリーグはなぜ日本で認知が低いのか?

――ポーランドで丸二年やってみて、どの特徴が活かせたかという質問は訊きましたが、逆に自分でこの部分が伸びた、というのはありますか?

「なかなか難しいところではありますけど、前より自信はついたかな、と思いますね。簡単には活躍しづらい部分があると思うんですよ、異国の地って。言語も通じないし、何かと人物的なせいにされる可能性も高いじゃないですか。ダメならダメって。

でもそういう環境でメンタル的にも強くなった。逆に、周りからの信頼をプレー以外で勝ち取ることはできないんですよ。人間性とかでは。気持ちが凄く強くなったのは今後に活かせるかも。違う国に行っても抵抗がないというか、以前よりは不安はないかな、って思いますね」

――エクストラクラサ(ポーランド一部リーグ)は旧共産圏でロシア、ウクライナに次いでレベルが高いリーグだと思っています。チェコやルーマニアと三番手を争っていますよね?

「もちろん、そうですね」

――それなのに日本ではまだエクストラクラサの認知度が低く、国内の盛り上がりを考えればあんまり伝わってない気がします。

「そうなんですよね。なかなかポーランド代表が強くないから(苦笑) 代表が活躍してくれたらアテンションも変わってきて、リーグに来る選手の質も向上すると思うんですけど。あとは良いのか悪いのか、外国人枠がないためにリーグを盛り上げる選手の多くが外国人で、その出入りが激しくなっているんですよ。

要するに、ポーランドで活躍したら直ぐに出て行っちゃうんですよね。だからリーグのレベルが上がらない。限られた範囲を徐々に上がって来ているぐらいなんですよ。だから、ステップアップのために使うリーグになっちゃっています。やっぱり日本みたいな国や世界に広げていくには少し物足りないのかな、というのは感じますね」

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