【第一部はこちらから】｜【第二部はこちらから】｜【第三部はこちらから】
ポーランドからステップアップする可能性は？
赤星貴文【写真：長束恭行】
――今は残留争いが重要ですが、来季以降のプランはあったりするのですか？ ポーランドの上位クラブ、もしくは新たな国に渡るとか。
「ちょっと前ですけど、ポゴンとプラス3年の契約を結びました。契約更新した理由の一つが、クラブが考えているビジョンです。今の状態は厳しいものの、今後はチームを強くしていきたい気持ちがあり、中心選手として僕を残しておきたいんですね。
正直言うなら、また選手がガラッと変わる可能性あると思うんですよ。ただし、僕が心配だったのは、そうは言うけど資金がなきゃ無理なことじゃないですか。今は街に協力してもらって、資金を集めようとしているみたいです。
クラブのビジョンが本当に実現していくのであれば、ここでもう少し残って上位に進出するほどのクラブになることは悪くないかな、と思うし。これからも自分の調子次第ですけどね。既に僕に興味があるという話は幾つももらったりしているんで、その中で他国に移籍する可能性も充分…」
――ドイツのキッカー紙が『ヘルタ・ベルリンが関心を寄せている』と報じましたよね。
「そうですね。それ以外のドイツの一部や二部のクラブからも少し興味を持たれて、試合を観に来たとか、未だにチェックされているという話も聞いています。他国のクラブや色んなエージェントからも話はもらっています」
――3年契約を結んだ、ということはポゴンも売れると見込んでいる部分もありますよね？
「うーん。ただ、ちょっと違うのは、クラブは普通に選手を売ろうと思うのに、ポゴンは僕を残すために実際に契約した、という感じだったんですよね。本当に強くしたいのだったら、僕みたいに売れそうな選手を逆に売って、その移籍金で強くしていくほうがいいんじゃないか、と思うじゃないですか。
でもポゴンは意外にも主力を残して、足りないところを補おうと。それは逆に資金が必要じゃないですか。だけど、そういうビジョンがクラブにはあるみたいで。だから、僕が移籍するって話になったら良くは思わないかもしれないですね。
以前にオファーがあった時も『移籍しないでくれ』と頼まれまして。3年契約を結びましたけど、その前にも既に二度、契約を更新していますから」
