最低でも3点が必要なマドリー
30日、チャンピオンズリーグのベスト4、レアル・マドリー対ボルシア・ドルトムントの2ndレグが行われる。
1stレグは4-1という思わぬ大差でドルトムントが制した。状況を整理しよう。マドリーがドルトムントを逆転するためのスコアだ。
ドルトムントが0点に終わった場合:マドリーは3点差が必要(最低でも3-0が求められる)。
ドルトムントが1点をとった場合:マドリーが4点だと延長戦に。5点以上だと逆転(90分間で最低でも4-1にしなくてはならない。なお、ドルトムントが1点の場合のみ延長戦の可能性がある)。
ドルトムントが2点をとった場合:マドリーが5点だとアウェイゴール差で追いつけない。6-2であれば逆転できる。
上記のように、マドリーの視点に立てば非常に厳しい状況だ。逆転の可能性があるとはいえ、サッカーにおいて3-0というスコアはそう簡単に出来るものではない。ましてや「最低でも3点」という強い意気込みが、空回りを生んでしまうことは十分に考えられる。
1stレグを見る限り、ドルトムントの守備が崩壊するとは考えにくい。また、引いて守りに入ってもかなり強固だろう。ただ、2ndレグを少しでも楽しむためにも、わずかな可能性ではあるが、マドリーが“奇跡”を起こすプランを考察してみよう。
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