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【ロングインタビュー】海を渡ったジャパニーズフットボーラー・赤星貴文「日本人として海外でプレーする意義」【第一部】

text by 長束恭行 photo by Yasuyuki Nagatsuka

ラトビアリーグの先駆者となった赤星

――ラトビアの半シーズンは数字的に見ても鮮烈的な活躍をしました(15試合6得点2アシスト)。海外初シーズンはいかがでしたか? ラトビア・リーグはフィジカルが問われるリーグですが。

「ポーランドもそうですが、ラトビアの選手は基本的に背も高くて身体が大きい。最初はフィジカルの違いだったりとか、細かいところでも球際の激しさだったりとか。そういうところで違いはちょっと感じましたけど、やっぱり慣れが全てかなと思います。

 恐怖感や不安から解き放たれたら、もう全然問題ないですね。リエパーヤは弱いチームじゃなかったのでボールも回せました。ラトビア代表も5人ぐらいいたので、他のチームと比べてやり易さがあった、というのもありました」

――シーズンが終わって直ぐに次のステップ、次の国に進もうと思われたのですか?

「色んな条件面も含めて、今後自分が生きていく上で更に環境が良いところに進んでいきたいという気持ちがありました。ポーランド以外の国からも話をもらいましたけど、最初に(当時二部だった)ポゴン・シュチェチンからテストの話が来たこともあり、そこでやってみようかなと」

――その後のラトビア・リーグには日本人ブームが訪れています。赤星選手が先駆者として活躍しなければ、このようにはならなかったと思うのですが。

「多少はあるかもしれませんね。みんな日本人選手のことを全然知らなかったと思いますし。どこの国に行っても活躍することは一つの責任ですし、ポーランドも含めて、行く先々でプレーする日本人選手が良くなかったら、あんまり日本人選手そのものの評価が上がらないと思うんですよね。

 そういう意味では、そのように少しでも評価してくれる人がいるのは僕としても良かったかな、と思います」

【第二部に続く】

プロフィール

赤星貴文(あかほしたかふみ)
1986年生まれ。藤枝東高校から2005年、浦和レッズへ加入。しかし、出場機会に恵まれずその後は水戸ホーリーホックやモンテディオ山形へ期限付き移籍。ツエーゲン金沢を経てラトビアのリエパーヤ・メタルルグスへ移籍。2011年よりポーランドのポゴン・シュチェチンでプレーする。ポジションはMF。
オフィシャルブログ:http://www.diamondblog.jp/takafumi_akahoshi/

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