ピケを前線に上げる大胆策も必要
アウベスのクロスのターゲットになるのは基本的にビジャ、サンチェス、ペドロといったFW陣になるが、高さという点ではピケがほしいところ。1stレグを欠場したプジョルとマスチェラーノの両センターバックが戻ってくれば、という条件付きではあるが、ピケをどこかの時間帯からFWに押し上げてパワープレーをすることも視野に入れておくべきだろう。
バルセロナはシュートの決定率が80%以上になるまで打たない傾向が強く、そのことがバイエルン戦でのポゼッション率63%に対するシュート数4本という数字につながっている。ただ、2ndレグでは80%以下の状況でもクロスを入れたり、ミドルシュートを打ったりといった、“バルサらしくない”プレーで揺さぶっていきたい。
ゲームプランとしては、できれば立ち上がり10分以内に先制し、前半のうちにもう1点を追加する。2点差まで追い上げてくればバイエルンも慌てるだろう。そして、どこかのタイミングでメッシというカードを切る――。
今のバイエルンの充実ぶりや、0-4というスコアを考えれば、バルセロナの敗退は決まったようなもの。しかし、バルセロナがこのままで終わるとも思えない。
5月1日、バルセロナはカンプ・ノウで奇跡を起こせるか。
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