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打ち合い必至のドルトムント対レアル。超ハイスピードな展開に注目!

text by 植田路生 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada

シャビ・アロンソをケアできるか?

 対するマドリーとしては、グループステージでの反省を活かしたい。前回の対戦ではドルトムントのハイプレスにはまってしまい、スムーズな攻撃ができなかった。まずは、彼らとの“走り合い”に負けずに、セカンドボールを集中してマイボールにしていきたい。

ロナウド
クリスティアーノ・ロナウド【写真:原田亮太】

 普段は守備を免除されているクリスティアーノ・ロナウドだが、前線からボールホルダーを追い詰める動きが必要になってくる。オフ・ザ・ボールでの献身的な運動量が要求されるが、高い位置で奪えばすぐにカウンターにつなげることが可能だ。

 マドリーのタレントであれば、数的不利でもチャンスを生み出すことができる。待ち構えるのではなく、積極的にフォアプレスを仕掛けるべきだろう。

 攻撃に転じた際には、シャビ・アロンソを助ける動きも重要だ。ドルトムントはグループステージ同様、ボランチでゲームメイクをするシャビ・アロンソを狙ってくる。彼がボールを運びやすいように、相棒のケディラが潰し役となり、またエジルやディ・マリアも下がってもらうことで相手DFのマークのズレを作りたい。

 マドリーはアルベロアが累積警告で出場停止だが(ドルトムントには出場停止選手はいない)、代わりの右サイドバックは普段はセンターバックのセルヒオ・ラモスが務めるはずだ。センターバックはバランとペペ。左サイドバックはマルセロがベティス戦で負傷したため、コエントランの起用が濃厚だ。

 ドルトムント同様、マドリーも高速カウンターを武器としている。この試合に照準を合わせてきている両チームだけに、過去例を見ないほどのハイテンポなサッカーが展開されることだろう。カウンターの応酬による壮絶な打ち合いに注目だ。

【了】

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