カギを握るレバンドフスキとゲッツェ
24日、チャンピオンズリーグのベスト4のもう1試合、ボルシア・ドルトムント対レアル・マドリーの一戦が行われる。
この対戦は、グループステージでも見られたが、ホームで2-1、アウェイで2-2とドルトムントが勝ち越している。マドリーのコンディションがそこまで上がっていなかったことは無視できない要素だが、ドルトムントがセカンドボールでの競り合いに勝利し、高い位置からのカウンターがはまったことが勝負を分けたポイントだった。
ドルトムントとすればやり方を変える必要はないだろう。積極的なプレスをかけ、ボールを奪えばすぐに前線へ。欧州一とも言えるハイスピードなカウンターでマドリーの守備陣の乱れを誘いたい。
マドリーに“持たされる”局面も出てくることは容易に想像できる。そうなった場合のカギを握るのが1トップのレバンドフスキだ。彼が前線でボールを収められるようだと、スピード溢れる2列目のゲッツェ、ロイス、ブワシュチコフスキが活きてくる。前線からのプレスがきつく、無理につなげないときは思い切ってロングボールを早めに蹴るのも、十分有効な作戦だ。
収まらなくとも、焦らず続けることだ。2列目のハイプレスが効いているうちは、レバンドフスキがキープできなくとも、すぐにボールを奪うチャンスがある。だが、流れを変えようとシーバーを投入してのパワープレーは、終盤まで避けるべきだ。マドリーは空中戦に強い。単純な放り込みであれば、いともたやすく跳ね返すことだろう。
心配なのはゲッツェのメンタル面だ。マラガ戦では決定機を外しまくった。先ごろ、バイエルン・ミュンヘンが来季獲得、との報道があったが、心理的な影響が出ないわけはない。エースが重要な一戦で集中できないようだと、試合を難しくしてしまう可能性もある。