選手層に不安の残るバルサ
いよいよチャンピオンズリーグもベスト4を迎える。23日に行われるのは、バイエルン・ミュンヘン対バルセロナの試合だ。
バイエルンはリーグ優勝を決め、バルサもリーガ優勝はほぼ確実。どちらもCLに集中できる状態であるが、ここまでの勝ち上がりは対照的だ。バイエルンはアーセナルとの2ndレグこそ苦戦したものの、1stレグで十分にリードを奪っており、ユベントス戦に至っては合計4-0の圧勝だった。
一方のバルサは、ミランに大逆転勝ちをしたが、1stレグは完敗。
パリ・サンジェルマン戦も2試合とも引き分けで、アウェイゴール差で勝ち抜けという薄氷を踏むような試合展開だった。どちらの状態がいいかは明らかだ。
選手層でも差が出ている。バイエルンはエースのマンジュキッチが累積警告で出場停止だが、マリオ・ゴメス、もしくは最近調子を上げてきたピサロがその不在をカバーできるだろう。
また、トニ・クロースはケガのため欠場が濃厚だが、そこにはロッベンがいる。大きく戦力が落ちることはない。
バルサは、出場停止はサブメンバーのアドリーノなので大きな影響はないが、何よりプジョル、マスチェラーノをケガで欠くのが痛い。
ピケの相棒となるセンターバックは22歳のバルトラが務めると見られているが、いかんせん経験不足。分厚い攻撃を仕掛けるバイエルンの攻撃を止められるか不安は残る。
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