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日本代表 12年前

好調・大宮から代表選手は生まれるか? 日本代表の強化に必要なJリーガーを検証する【ブラジルまでの果てなき航路】

text by 植田路生 photo by Kenzaburo Matsuoka

日本のダビド・ルイス、森重真人

森重真人
FC東京の森重真人【写真:松岡健三郎】

[ボランチ]
 不動のレギュラーである遠藤と長谷部誠。遠藤の代役については常に言われてきた。ここには未知数な部分も多いが鹿島の柴崎岳がいいだろう。パスセンスに優れ、運動量やボール奪取能力も向上した。今後の成長次第ではブラジルW杯後に代表を支える存在になる可能性を秘めている。

 守備面を意識するならば、横浜の中町公祐、東京の米本拓司、仙台の角田誠も能力的に問題ない。1点リード、守備を固める場面ではこうしたタイプが必要になってくる。また、好調・大宮を支える青木拓矢、金澤慎も面白い。

[センターバック]
 吉田麻也と今野泰幸でほぼ固定されているCBだが、そこに風穴を開けそうなのが東京の森重真人。地上でも空中でも一対一に強く、読みも鋭い。加えて、パス能力も高く攻撃の起点になることもできる。まさに日本のダビド・ルイス。攻撃志向の強い今のメンバーとも合うだろう。また、大宮の堅守を支える高橋祥平も今後の成長次第だがお勧めだ。

[サイドバック]
 レギュラーの長友佑都、内田篤人、彼らに控える酒井高徳、酒井宏樹、駒野友一と最も充実しているのがこのポジション。残念ながら今のJではこの5人に割って入るような選手は見当たらない。

[ゴールキーパー]
 第1GKの川島永嗣、控えの西川周作、権田修一で現状はあまり問題点はない。彼らを脅かす存在は仙台の林卓人、鳥栖の赤星拓くらいだろうか。

 果たして、この中から5月からの連戦、そしてコンフェデのメンバーに選ばれる選手は出てくるのか。海外組の壁は高いが、Jから彼らを超えるような選手が表れることを願って止まない。Jリーグから強豪国と戦える選手が育つことが、日本サッカーの本当の意味での底上げにつながるのだから。

【了】

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