主力2人が出場停止のユベントス
バイエルン対ユベントスは、アリアンツ・アレーナでの1stレグを2-0とバイエルンが完勝した。バイエルンが押し込み、ほぼハーフコートゲームのような展開でまったくユベントスの良さを引き出させなかった。
2ndレグを迎えるにあたってユベントスの改善点は、主に2つ。1つ目は、サイドでの攻防を制すること。1stレグではユベントスの3-5-2の生命線であるウイングバックが、リベリとミュラーに抑えこまれ、自陣深くまで下がらざるを得なくなった。
バイエルンのホームだったこともあるが、これではゲームを作れなくて当然。ホームでの試合は最低でも2点が必要なため、リスクを負ってでもボール奪取の瞬間に積極的に前へ行かなければならない。ウイングバックが上がっていれば、ピルロもパスを出しやすくなる。
しかし、問題がある。リヒトシュタイナーとビダルの2人が累積警告で出場停止なのだ。4バックに戻すのも手だが、今季はほぼ4バックでは戦っていない。イスラやカセレスなど代わりの選手を入れるか、あるいは相手の意表をつく意味でも4-3-3で戦うのか。コンテ監督の選択にも注目だ。
改善点その2は、2トップだ。1stレグで出場したクアリアレッラとマトリはあまりボールを収められず、起点になりきれなかった。本来のユベントスらしい連動性のある攻撃(前線でためている間にMFやウイングバックが前線に飛び出す、など)をするためにもヴチニッチとジョビンコの2人を起用すべきではないだろうか。
頭の中では描けても2つの改善点は、そう簡単に修正できるものではない。加えて、中盤のキーマン、ビダルも出場停止。2点を追うユベントスだが、名門復活の狼煙を上げるためのバイエルン戦はかなり厳しい戦いが強いられることになるだろう。
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