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Jリーグ 12年前

J1の得点ランクトップを走る豊田陽平。得点を積み重ねられる理由と未来像

第4節の磐田戦でハットトリックを達成して得点ランキングのトップに立った鳥栖のFW豊田陽平。鳥栖に加入した2010年に13得点、2年目には23得点を挙げてJ2得点王に輝くと同時にクラブを初のJ1へと押し上げた。さらに自身3年ぶりとなった昨シーズンは、得点ランキング2位となる19得点を挙げてベストイレブンに輝いた。彼はなぜコンスタントにゴールを積み重ねられるのか。

text by 荒木英喜 photo by Kenzaburo Matsuoka

ゴールについてあまり語らない豊田

得点ランクトップを走る豊田陽平。彼が得点を量産できる要因に迫る
サガン鳥栖で得点を量産する豊田【写真:松岡健三郎】

「特に変えていることはない。毎回聞かれ、毎年言いますけど、それがわかれば、毎年何十点も取れます」

 第4節・磐田戦で自身J1で初のハットトリックを達成し、得点ランキング1位に立った豊田陽平は好調の要因を報道陣に尋ねられ、こう話した。彼がゴールを重ねることができている要因を言及することは少ない。

 もちろん、漠然とプレーしシュートを決めているのではないことは、「ゴールを決めたいという気持ちを持って、点を取るためにやっている」「自分が積み重ねてきたもの(で点が取れている)。それを『どうやっています』とかは言いたくない」という言葉でも明らかだ。

 得点を挙げて豊田が口にするのは、アシストしてくれた選手やボールを奪って前線までボールをつないでくれたチームメートへの感謝の言葉。昨季19得点を挙げ、九州のクラブからベストイレブンに初選出された際の会見で、「鳥栖に来なければ、選ばれなかったかもしれないし、このチームメートに恵まれなかったら、この結果と選出はなかったと思う」と話している。

 では、なぜここまで豊田が点を量産できているのか。昨シーズンから鳥栖に加入して、豊田のゴールをアシストしてきたMF水沼宏太は「特に何かを話しているわけじゃないけど、感覚が合う」と振り返る。

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