ゴールについてあまり語らない豊田
「特に変えていることはない。毎回聞かれ、毎年言いますけど、それがわかれば、毎年何十点も取れます」
第4節・磐田戦で自身J1で初のハットトリックを達成し、得点ランキング1位に立った豊田陽平は好調の要因を報道陣に尋ねられ、こう話した。彼がゴールを重ねることができている要因を言及することは少ない。
もちろん、漠然とプレーしシュートを決めているのではないことは、「ゴールを決めたいという気持ちを持って、点を取るためにやっている」「自分が積み重ねてきたもの(で点が取れている)。それを『どうやっています』とかは言いたくない」という言葉でも明らかだ。
得点を挙げて豊田が口にするのは、アシストしてくれた選手やボールを奪って前線までボールをつないでくれたチームメートへの感謝の言葉。昨季19得点を挙げ、九州のクラブからベストイレブンに初選出された際の会見で、「鳥栖に来なければ、選ばれなかったかもしれないし、このチームメートに恵まれなかったら、この結果と選出はなかったと思う」と話している。
では、なぜここまで豊田が点を量産できているのか。昨シーズンから鳥栖に加入して、豊田のゴールをアシストしてきたMF水沼宏太は「特に何かを話しているわけじゃないけど、感覚が合う」と振り返る。
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