序盤に訪れたチャンスを決めきれず、逆転負け
ここまで7試合の公式戦を消化して、4勝2敗1引き分け。今シーズンの2敗目となるACL全北現代戦の結果とともにみえてきた、リーグ優勝、ACL予選突破へ向けた課題を考えたい。
この試合で浦和は開始直後から全北現代を圧倒する。開始早々から左の関口、右の平川が両サイドを広く使い、相手陣内でプレーするいつもの形が非常に効果的で、空いた中央に槙野がオーバーラップした形から、ボールを引き継いだ原口がゴールへ豪快に蹴り込み、わずか6分で先制に成功した。
その後もたたみ掛けるような攻撃で、11分に原口、15分にマルシオ・リシャルデスが、それぞれフリーで決定的なチャンスを得たものの、追加点を挙げることには失敗した。しかし韓国のリーグ王者を相手に大量点を予感させるその内容は非常にポジティブなものであった。
明らかに浦和のやり方に対応できていなかった全北現代は、後半に入りフォワードの李東国を投入して、中央にツインタワーを置くやり方を変えてきた。それまではターゲットになるのがウィルキンソンだけで、マークにつく那須を中心とした浦和守備陣もキッチリと対応できていた。
この交代でゲームの趨勢はどうなるかというところだったが、後半7分にあっさりとセットプレーのこぼれ球からの同点ゴールが生まれて試合は振り出しに戻り、さらに19分にコーナーキックから逆転ゴール、25分のダメ押しゴールで、浦和はACLのグループリーグ突破に向けて黄色信号が灯る1対3での敗戦となった。
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