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香川の抜けたドルトムント。昨季と何が違うのか? ~CLベスト8の見所~

4日に行われるチャンピオンズリーグのベスト8、マラガ対ドルトムント。マラガはいかにしてドルトムントの守備陣を崩すべきか、そして香川真司が移籍するも、結果の出ているドルトムントは昨季と何が変わったのか。

text by 植田路生 photo by Ryota Harada, Kazuhito Yamada

マラガのキーマンはセンターFWのサビオラ

 4日、チャンピオンズリーグのベスト8、マラガ対ボルシア・ドルトムントの一戦が行われる。1stレグはマラガのホーム、ラ・ロサレダで、2ndレグはドルトムントのホーム、シグナル・イドゥナ・パルクでの試合だ。

 マラガはパスサッカーを基調としながらも、チャンピオンズリーグでのボール支配率の平均は50%を切っている。代わりに守備は安定している。ここまでの失点数はわずかに6で、ベスト8の中でもユベントス、パリ・サンジェルマンに次ぐ好成績だ。

 また、リーガ・エスパニューラでも29試合で28失点と2位タイ(レアル・マドリーと同数。1位はアトレティコ・マドリーで25失点)。得点数は遠く及ばないが、バルセロナの33をも上回る数字だ。

サビオラ
マラガのキーマン、サビオラ【写真:山田一仁】

 初戦がホームとはいえ、マラガとしては無理に攻め急ぐことはせずにじっくりと機会をうかがうのが得策だろう。そして、ポイントとなるのがセンターフォワードのオフ・ザ・ボールの動きだ。

 ドルトムントはDFの柱であるフンメルスがケガのため欠場濃厚。おそらくサンタナが起用されると思われるが、このブラジル人センターバックはボールウォッチャーになることも多く、さらにスピードのある選手との駆け引きに弱い。

 マラガとしてはポルトとの2ndレグで効果的な動きを見せたサビオラを起用し、揺さぶりをかけたい。裏へ抜け出す動きを繰り返せば、それに対応するためにサンタナがズルズルと下がる可能性は高い。スペースができたところに、イスコやホアキンが走りこめば、チャンスを作り出せるだろう。

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