調整を続ける長友。復帰は3日サンプドリア戦か
ただ、チームは慎重を期した。故障が癒えたとは言っても、当然すぐに試合に出られるかどうかは別の話で、実際長友は1ヶ月近く練習からは遠ざかっていた。ストラマッチョーニ監督は29日、ユベントス戦の前日会見で起用の可能性を明確に否定した。
「長友は昨日全体練習を行い、今日も参加はしたが試合に向けた最終練習(戦術やセットプレーの確認)だった。2月24日のミランの故障から、正味1回半しかメニューをこなしていない。招集するか、ベンチに入れるかどうかはこれから考えるが、(90分間は)起用できる状態にはない」
結局前述の通り、ユベントス戦での長友の起用は回避された。だがこれは、コンディションがさらに悪化をしたということでもなさそうである。インテルの練習は基本的に非公開で行われるが、31日、1日ともに練習には合流していたことが、チーム公式HPの写真などからは伺える。また現地メディアも裏を取り、衛星TVスカイ・イタリアも「(故障していた)クズマノビッチとともに練習メニューを全てこなした」と報道している。
3日には悪天候で順延となったサンプドリア戦(アウェイ)が行われる。中3日、接近した日程の中でこの試合の復帰に照準を合わせるべく調整していると考えれば、ユベントス戦前にこなした練習は1日半、そして回避といったプログラムにも合点が行く。果たして彼のコンディションがどうなのか、水曜日の試合では真実に迫れるものと期待する。
【了】