点が欲しい場面でも香川に声はかからず
サンダーランド戦で先発した香川はベンチでファーガソン監督の背後に座るだけで出番は訪れなかった。指揮官は後半、同点を狙い次々と交代のカードを切ったが、送り出したのはファン・ペルシーとヤング、ギグスの3人。
ルーニーが負傷欠場する中、点が欲しい状況でファン・ペルシーの投入は当然のこと。しかし、同点ゴールを奪うための方法として指揮官が選んだのは中央ではなく、サイドからの攻撃だった。そうなっては日本代表に声はかからない。結局は前半に短時間、ウォームアップしただけに終わった。
結果から言えば、ユナイテッドはホームでの一戦で決着をつけておくべきだった。序盤に2-0のリードを奪う余裕の展開。ところが後半に2点を許して再試合に持ち込まれた。ファーガソン監督も「前の試合で前半までに4点差をつけておくべきだった」と話した通り、自業自得の敗退であった。
この結果、二冠の可能性は消滅した。わずか1カ月前にはチャンピオンズリーグと合わせた三冠も取りざたされたチームに残されたのは優勝が決定的なプレミアリーグだけ。
2季ぶりの戴冠は確かに素晴らしいことだろうが、多くを約束されたシーズンはアンチクライマックスな終わり方になりそうだ。
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