バルセロナが押し込む展開になるか
3日、チャンピオンズリーグのベスト8、パリ・サンジェルマン対バルセロナの1stレグが行われる。PSGのホーム、パルク・デ・プランスでの一戦だが、優勝候補筆頭でここにきて調子を取り戻してきたバルセロナが押し込むことが予想される。
ここでは、近年中東からのオイルマネーで急成長を遂げたPSGがいかにしてバルサの波状攻撃を止めるべきか、その方策について展望していきたい。
戦力的に見れば、バルサはペドロが出場停止だが、ペドロの穴はサンチェスが埋めることができ、ビジャも復調してきている。バルサには何ら問題はなさそうだ。
一方のPSGはイブラヒモビッチの出場停止処分が軽減されて出場可能となった。ただ、イブラヒモビッチは攻撃面では頼りになる存在だが、あまりにアンタッチャブルな存在になってしまったが故に、今季はフォアプレスをサボる場面がしばしば。守備面での貢献は皆無に等しい。
また、守備面での不安要素はもう一人挙げられる。ブラジル人のルーカス・モウラだ。今季加入した20歳のブラジル代表は、切れ味鋭いドリブル、そして独創的なプレーで攻撃に幅をつけていたが、いかんせん守備が軽い。彼を外してシャントームを入れ、3ボランチとするか、あるいは思い切ってベッカムを起用するのもありだろう。
ベッカムはスピードこそ衰えてはいるが、運動量が豊富で、そして右足からの正確なキックは依然精度の高さを保っている。対面するジョルディ・アルバを抑えつつ、数少ないチャンスであるセットプレーの機会があれば、彼のキックが得点機を生むはずだ。