万全の状態のユベントス
2日、チャンピオンズリーグのベスト8、バイエルン・ミュンヘン対ユベントスの一戦が行われる。1stレグはバイエルンのホームであるアリアンツ・アレーナ、一週間後の2ndレグはユベントスのホーム、ユベントス・スタジアムで行われる。
バイエルンは絶好調だ。リーグ戦では残り7試合の時点で2位ドルトムントに勝ち点20の差をつけ優勝は確実。にもかかわらず、精神的な緩みはまったくない。アーセナルとの2ndレグ、勝ち抜けはしたが、ホームで0-2と敗戦したことがいい薬になっている。
先日のハンブルガーSV戦では、ミュラーやリベリー、マンジュキッチらをベンチに置いた温存メンバーながらも9-2と大勝。手を抜くことなく相手を終始押し込み、ボールを奪われたらすぐに激しいプレスを全員でかける。コンディションも万全と言っていい。
対するユベントスも状態は悪くない。ミニキャンプ開けの1月はコンディション不良もあり、勝ち点の落とす試合もあったが、徐々にパフォーマンスは戻ってきた。先日のアウェイのインテル戦も2-1と快勝。2位ナポリに9差をつけ、余裕のある状態でチャンピオンズリーグに臨める。
昨季あと一歩で優勝を逃し、雪辱に燃えるバイエルン。八百長事件で凋落し、7年ぶりのCLベスト8となるユベントス。選手層、近年の成績を見ればバイエルンが有利だが、名門復活の狼煙を上げたいユベントスも期するものがあるのは確か。ここでは「イタリアの貴婦人」がどのように優勝候補に挑むべきか展望していきたい。
【次ページ】重要なのはサイドバック対策