完勝だったサウサンプトン
完勝だった。
30日に行われたプレミアリーグの一戦で、サウサンプトンはチェルシーに2-1で勝利した。2月に昨季のイングランド王者マンチェスター・シティーに勝ったのに続き、今度は昨季のチャンピオンズリーグ覇者に勝利。吉田麻也も笑顔を見せながら言った。「ジャイアントキラーですね」
チェルシーのサポーターは「チャンピオンズ・オブ・ヨーロッパ」といつものチャンとを何度も繰り返したが、ピッチで繰り広げられたのはどちらが欧州王者か見違うサッカーだった。
主導権を握ったサウサンプトンは序盤からチェルシーを圧倒。23分に吉田のフィードからの連係プレーが生まれ、最後はロドリゲスが先制した。テリーのヘディングシュートで追いつかれたが、ランバートが鮮やかなFKで再びリード。その後は危なげない試合運びで逃げ切り、勝ち点3を確保した。
主導権を握った大きな要因は1月に就任したポッチェティーノ監督が進めるプレッシング・サッカー。前線と中盤で相手に激しい重圧をかける結果、及第点の出来だった吉田も「パスコースが読み易くなってやり易い」ということになり、「快適にプレーできた」と結果に結びついた。
【次ページ】吉田の脳裏をよぎったヨルダン戦の失点