スペイン人であると同時にカタルーニャ人でもある
――それにしてもあなたのカタルーニャ語は完璧ですね。
「ああ、話す機会はそう多くないかもしれないけど、言いたいことは問題なく言える。わかるでしょう、僕は今ではもうアルバセテ(12歳でクラブのマシアに入る)よりもバルセロナで暮らした時間の方が長い。スペイン人であると同時にカタルーニャ人でもあるんだ。どちらに対しても、同じ強い気持ちを持っているよ」
――クラシコになるとカンプ・ノウはカタルーニャ一色に染まります。やはり大事なことですか?
「サポーターたちは大きな試合のたびごとにカタルーニャの旗を振る。レアル戦だけじゃない。チャンピオンズリーグでもそうだ。もちろん僕は何のセクトにも属していないし、人は誰も自分の感情を自由に表現する権利がある。彼らは自由と喜びをあの場で表現しているんだと、僕は理解している」
――あなたは国中から愛されていますが、自分がスペインのシンボルだと感じていますか?
「(笑いながら)シンボルなんて、そんなこと考えないよ! でも人々が僕に向ける愛情は感じるし、それはしっかりと自分の中で受け止めている。同じようなポジティブな喜びを、僕の方からも彼らに送っているからね。大事なのは今の僕たちのポジションを、これからも保ち続けることさ」
――その点で言うと最近のフランス代表は、スペインとまったく異なる印象を与えています。幾人かの選手の行動に、あなたも驚きを隠せないですか?
「どんなチーム、どんなグループにも、難しいときや辛いときがあると思う。僕らスペイン代表だって、今よりずっと不安定なときがあった。以前のような結果、望まれる結果を得られなくなると、いろいろな関係が緊張する。以前のフランスは、勝って世界を支配していた。でも、今日はもはやそうではないから、誰にとっても耐え難いのだろうね。選手にしても観衆にしても」