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日本代表 12年前

コンフェデのカギを握る長友と内田の攻撃力【ブラジル対イタリアから分析】

text by 神尾光臣 photo by Kenzaburo Matsuoka

ブラジルとイタリアにどう立ち向かうべきか

 一方でネイマール中心になったブラジルは、悪い意味でも彼中心になりすぎ、他の選手が効果的に働けていなかった。カウンターを狙えばいい形になるが、相手の守備の人数が揃っていてネイマールが囲まれると、攻撃も途端にスピードダウン。所属のラツィオでは1列前を担当するエルナネスは、ボランチとしては攻守にさっぱりだった。

 選手のコンディションも全体的に整っていない。レアル・マドリーで出場に恵まれないカカーはもとより、フッキも元気がなく、交代の際はブラジルサポーターのブーイングにさらされていた。

 その両チーム、日本が相対するコンフェデではどのような姿に発展しているのだろうか。不調な選手も少なくなかったブラジルだが、母国開催ではこうはいかないだろう。攻撃力を驚異的にスピードの乗ったカウンターで活かすというコンセプトは、日本代表が4失点でやられた時と基本的に変わりはない。

 中央の守備ブロックをしっかり固めつつ、スペースケアに難のあるボランチとDFラインの間を狙って攻めたい。

 イタリアは4-3-3で固めそうな雰囲気だ。エル・シャラウィらによるサイド攻撃を抑えつつ、左の長友、右の内田が積極的に攻め上がれる状況をどれだけ作れるかどうかが、日本の力量を推し量る一つのバロメーターとなるだろう。

【了】

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