ハーフナーの進化が日本の成長につながる
そう意気込みを語るハーフナーはここ最近の成長について「戦う気持ちが強くなった」と言い切る。良い資質を持っていても、どことなく遠慮がちで、勝負の場面で消極的なプレーに逃げてしまうケースが外目からも多く見られたのは確か。
だが、今季からフィテッセの指揮をとるフレッド・ルッテン監督に強い期待と要求をされることで、「ガッツを出して行ける様になった」と語る。
その彼が日本代表で主力の座を獲得するためには、安定したポストプレーと前からの守備など戦術的な貢献も必要になるが、何より大事なのはゴールだ。その意味ではカナダ戦で結果を出し、ヨルダン戦で勝利を決定付ける得点をあげられれば指揮官の評価、さらには世論もおのずと付いてくるはず。
最大の武器は高さを活かしたヘディングだが、しばしばセカンドトップを担うフィテッセでは2列目から飛び出してのゴールを決めるなど、異なるポジションを経験し、消化することでフィニッシュの幅を広げた感がある。
あとはその成果をしっかりと代表の試合で発揮できるかどうか。194センチのストライカーが真の意味で頼れる存在になった時、W杯出場と共に日本代表は世界に向けて大きく前進する。
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