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チームメイトから厚い信頼を寄せられる清武。繰り出されるアシストを徹底分析

17日に行われたブンデスリーガ第26節、ニュルンベルク対シャルケは3-0でニュルンベルクが勝利した。日本代表の清武弘嗣は2アシストと勝利に貢献。そのアシストに込められた高い技術力を徹底分析する。

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada

清武のアシストは“サムライの居合抜き”

 ブンデスリーガ第26節、イージークレジット・シュタディオンに5位シャルケを迎えたニュルンベルクはボールを支配されながらも、清武を起点に鋭いカウンターを繰り出す。前半31分にDFニルソンのヘッドクリアからFWペクハルトが反転しながら出した縦パスにフォイルナーが抜け出して先制点。後半には清武の2アシストから2点を加えた。

 4日前にチャンピオンズリーグを戦ったシャルケは、内田篤人をベンチに控えさせる苦しい状況でも、持ち前のパスワークでチャンスを作ったが、最後の詰めを欠いた。ドラクスラーのスライディングシュートがポストに嫌われるなど、ツキにも見放され、上位を争う中で手痛い敗戦となった。

 清武のこの日2つ目となる、3得点目のアシストは俗っぽい表現になるが、まさしく“サムライの居合抜き”を思わせる、狙いすましたパスだった。

 2-0で迎えた後半41分、攻め気にはやるシャルケのジョーンズが前方に浮かせたボールをスイス代表のDFクローゼがヘッドでクリアする。セカンドボールを拾ったのは交代出場のイルディス。

 今冬、オーストリアのラピド・ウィーンからやってきたMFは、バルネッタのチャージをスクリーンしながら前に持ち出し、ラファエルが迫って来たところを見計らい、左斜め前の清武にショートパスを通した。

 若き日本代表MFは瞬間視で前方を確認すると、ノートラップでボールを足下に引き込みながら前を向き、左足アウトのスルーパスをセンターバック、ヘーベデスの横から通した。これにタイミング良く合わせたのが後半から前線に投入されたフランツ。

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