指導現場の環境改善にも取り組む
ひとつ目の取り組みは、登録指導者に対する「今後一切の暴力を根絶するという意思確認」だ。ライセンス取得者全員に対して、改めて暴力根絶の意思の確認を取るもので、その意思表示は「WEBやファックスを用いて漏れのないように進めたい」と眞藤部会長は説明した。
詳しい中身についてはこれから詰めていくということだが、3月下旬に発行されるJFAのテクニカルニュースの中に盛り込み、全登録者に送付して意思確認を求めていく予定だそうだ。ふたつ目は、『指導現場の環境改善』について。
眞藤部会長は、「指導現場での暴力行為が起こった背景には様々な理由があると思います」と述べた上で、「いずれにしてもコミュニケーション能力が鍵」という考えを示した。環境改善のために具体的に示された内容はふたつあり、第一に指導者自身の指導力アップ。
指導者養成やリフレッシュ講習会の中に、発育・発達に応じた指導、内発的動機づけに基づいた指導の実践が身につくよう、さらなるカリキュラム改善が図られる。
また、これまでの取り組み同様、「フェアで強い日本サッカーを目指し、フェアプレーの精神やリスペクトの大切さの伝達を強化した上で、その根幹をなすコミュニケーションスキルのアップも改善策の中に組み込まれることになる」という。
続いての環境改善案は、指導を受ける環境の改善。ここでは、登録チームのすべての指導現場における『ライセンス指導者配置の義務化検討』と『適正人数による指導の義務化検討』が提案された。
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