これまで2-0から逆転したケースはない
12日、チャンピオンズリーグのベスト16、2ndレグの2試合が行われる。シャルケ対ガラタサライ、バルセロナ対ミランだ。
前者は1stレグを1-1のドローで終えた。アウェイゴールを持ち帰ったシャルケが数字上は有利だが、油断は禁物だ。初戦ではガラタサライに新加入したドログバが全盛期に勝るとも劣らないパフォーマンスを披露。チームの得点王ブラクとも共存できることを示した。
また、スナイデルはまだ噛み合っていなかったが、チームとして機能すれば脅威になるのは確実。ルールダービーに勝利し勢いに乗るシャルケだが、前掛かりになり過ぎると、思わぬ失点をして追い込まれる可能性もあるだけに十分な注意が必要だ。
一方のシャルケも内田篤人の復帰は朗報だろう。ドルトムント戦では復帰初戦にもかかわらず、いきなり2アシストの活躍。攻撃力の高さを見せつけた。疲労の考慮、そして引いて守るプランで臨む場合、高さのない内田はベンチスタートとなる可能性が高い。
だが、攻守のバランスを取る戦い方を選択する際はスタメン起用も当然あり得る。また、ガラタサライに先制を許しビハインドとなるようなことがあれば、必ず内田を投入するだろう。ケラー監督がどのような戦術を採用するのかが注目ポイントとなる。
もう1つ試合では、バルセロナが圧倒的不利な状況を逆転できるかが勝負の見どころだ。1stレグはミランのホームで2-0の敗戦。チャンピオンズリーグが現行の制度となって以降、このようなスコアで折り返したケースは17度あるが、逆転した試合は一度もない。
データ上はこのコラムで書いたとおりバルサ勝ち抜けの確率は0%となるが、果たして奇跡は起こるのか。ビッグマッチを楽しむ1つの要素として、バルサ逆転のプランについて考察していきたい。